[Q] |
一人前のレイクトローラーとしての曳きの掟(マナー)とはなにか? | |
[A] |
ビワマスのレイクトローリングをする人が結構増えてきました。みんなが楽しく安全にビワマスが釣れるのはご同慶の至りなのですが、湖上で行きかうトローラ ーの数が増え、職業漁師やその他のプレジャーボートなどに迷惑をかけるのは勿論のこと、トロ ーラー同志のトラブルや事故は、お互いが避けなければならないと考えます。トローリング処女地みたいな琵琶湖は、ビワマスのトローリングがにわかに注目され、今後はプロもアマチュアも含めて、トローラーが益々増えていくものと思われます。しかしその中にはトローリングの常識ていうかマナーてものに無知な初心者や、法改正で免許不要のボートも有りで操船法規に甚だ疎い人も含まれていくはずであり、いつか大きなトラブル、いや大事故までが起きてしまわないかと心配しています。そりゃそうでしょう、レッドコア、ダウンリガー、初心者、免許不要船が無秩序に行き交ったら、いくら広い琵琶湖といえども、トラブルなり事故が起きるでしょう。こう書くと何を大袈裟なと思われる方も居るかもしれませんが、実際に経験した人達の話を聞くと、すでにその徴候が現れているのではないかと感じてしまいます。そこで心あるトローラーはお互いに、次のことは最低のマナー、常識として気をつけるべきと考えます。 |
<衝突防止> 右側航行・右から横切る船優先の法規を最低限守る 取り込み中であっても周囲の警戒を忘れない 水上バイクの動きには特に注意する <悲惨なお祭り防止> 他船と100メートル以内に接近しない レッドコア船の直ぐ後ろをダウンリガーで横切らない ダウンリガー船の直ぐ前をレッドコアで横切らない 自他船のレッドコアラインが交差するような操船をしない <マナーていうか〜常識> 他船を追い抜いて真正面にしゃしゃり出てこない 他船を追い抜いて前方を横切らない 釣れてる他船に擦り寄って行かない プロ(職業漁師)のお仕事の邪魔をしない |
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無益な殺生をしない 25センチ以下リリースの規則はありますが、匹数制限は無いです。運が良いとトロ箱ン箱くらい釣れてしまうこともあります。でもリミットが無いからといって、釣れた物は全部持って帰える恥知らずでは困ります。だいたい滋賀県が資源確保に税金で放流事業をしているのに、他県者が入漁料も払わずに無制限に捕獲できる現法に自制を感じるセンスが必要と思います。紙(規則集)に書いていないから何やってもいいんだぁ!と、なんとかドアとか○○ファンドみたいな厚顔無恥をさらしをしてはいけません。40センチ以下はリリースとか、10本までとか、自分の家族が食べる本数だけとかの、自分流の掟を作るべきでしょう。そして食べないものは、全部リリースしましょう。それが釣師(武士)の一分てものです。最近この釣法でビワマスを獲る漁師も増え始めているそうですが、そのプロを尻目に素人が何も考えずにボコスカ彼らより多く釣り上げたら、資源保護云々よりも、商売の邪魔、気に入らんからあいつら追い出せと、反感を買っては元も子もありません。 禁漁期(10月11月)を守る ビワマスが産卵のため遡上するこの時期は、禁漁とする規則があります。遡上だから河川だけか?と都合よく解釈する人が居るかもしれませんが、湖も禁漁、ご法度です。そもそも密漁は犯罪行為なので警察に見つかると現行犯で逮捕されます。北海道のサケ密漁と同じですね。古来から漁の永続は「余して獲る」が絶対です。ビマワス様に生んで頂けるから、私たちは釣りができるのです。映画「プレデター2」のエイリアンですら、妊娠している(人間の)女性の狩猟を見送っています。残虐なエイリアンですら抱卵しているターゲットを殺さずに保護しているわけです。殺してしまったらその分、子孫が減るので、自分が将来狩りする個体数(お楽しみ)が減ってしまうからですね。それくらい産卵期は保護するべきなのです。 事故を起こさない 芦ノ湖みたいに遊釣時間が決められていません。日の出前でも日没後でも深夜でも釣りは可能ですが、危険だから止めましょう。そんな時間に危険を冒して抜け駆けしなくても、日中でも十分釣れますから。下手に事故など起こして大きな問題になると、日本的行政判断はとにかく「禁止」です。公園の遊具でちょっと子供が怪我すると直ぐに遊具が総撤去になるように、役所は責任取りたくないので、釣り人が無理して死んだら、じゃぁアマチュアは釣り禁止ね!もありえるかもしれません。 回転ドアで子供が挟まれて死亡したら、日本全国の回転ドアが撤去されるお国柄ですから。それに事故を起こすと、生死にかかわらず地元にご迷惑をかけます。 地元とトラブルを起こさない 琵琶湖を生活の場、仕事場としている人がたくさん居ます。そういう人たち、つまり漁師や観光船のお仕事を邪魔するような釣り方をしてはいけません。特に琵琶湖は他の湖と異なり、あっちこっちに刺し網や籠、エリが入っていますから、それら漁具を引っ掛けたり作業の邪魔にならないように、十分に距離をとって注意して曳かなくてはなりません。ただっ広いのでブイ際なんかちまちま攻めなくても釣れます。数年前にアオリイカのエギングが流行ったときに、房総半島にもそのエギンガーてのが押し寄せてきました。有望な港がありましたが、一部のバカモノが漁師の漁具を壊したり引き上げて放置したりしたもんだから、港湾内エギング全面禁止となってしまいました。バカモノたちはじゃ隣の港でエギればいいやで反省なんてしていないと思いますが、ビワマスはこの琵琶湖以外では釣れません! 琵琶湖から追い出されると、その類のトラウトを釣るには中禅寺湖のホンマスですが、あの地獄の中禅寺で、50オーバー、60オーバーを貴方はコンスタントに釣れますか? |