ビワマス釣り 100+の疑問

FAQ 71


[Q]


 水深30メートル以深は無酸素の死の世界なのか?



[A]


モノの本によると水深30メートル以深は酸素がほとんど溶解していないため、魚などの生物は生息できないと書いてありました。ところがレイクトローリングを始めて大深度の釣り、特にダウンリガーで25メートルから35メートルを曳いていたら立派なビワマスが結構釣れたりして、本に書いてあることて本当なのかと疑問に思うようになってきたことがあります。琵琶湖に限らず他の湖でも水深27メートルくらいでたくさんヒメマスが釣れたとか、水深30メートル超の湖底べったりで茶鱒が釣れたよとか、仲間からも聞くことがありました。そこで次に聞いたもっともらしい説では、酸素溶解度ゼロというわけではなく微量の酸素はそれでも溶解している。魚類は超低酸素でも生命を維持できるセーフティーモード機能があるため、ぎりぎり生存が可能というものであったが、あんなフレッシュでバチバチと活きがよい魚がセーフティーモードの訳がなくバトルモードじゃないのかて疑っていました。そして次に後日知った説で一応納得しました。都会在住トローラーが出撃する水域のほとんどが環境汚染が進んだ「富養湖」であるため、深水層は大量のバクテリアや微生物の呼吸によって酸欠状態である。しかし環境汚染の進んでいない、たとえば北海道の湖などは学者先生の研究によると「貧養湖」であり、支笏湖では深水層でもヒメマスが生存するに十分の酸素溶解度が確認されている。つまり富養化の進んでいない綺麗な湖、琵琶湖の北湖では深水層でも酸欠状態になっていないのであろう。だから琵琶湖では水深30メートルの釣りはありなのです。