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一にも二にも天候観察と早逃げ。琵琶湖は天候が急変することが少なくないです。強風吹きすさぶ中荒波を押して出船するトローラーはまずいないと思いますが、問題は桟橋出た時は風もなくお天気だったのが、沖に出るとみるみる雲が出てきて突風が吹くことがあります。そもそも吃水の浅い小船なので強風が吹き波が高くなると最悪転覆してしまいます。実際毎年命を落とす人がいます。この天候急変の兆しを察知して速攻で退避することが肝心です。また悪天候の中粘って遭難するのは、だいたい遠くからわざわざ遠征してきたとか、今日の日曜日しか休みが取れないとか、人間のご都合に自然を合わせた結果が悲しい結果になることが多いです。本来なら地元の漁師やボート屋が今日はやめた方がいいとアドバイスがあった場合は、おとなしく出船取りやめた方が一個しかない命を考えると賢明です。そういう時はつづらお荘の琵琶湖展望風呂に浸かってのんびり琵琶湖を思い眺めるのが余裕の大人の休日です。フィッシングガイド「鱒屋」のご利用で天候不良で出船できなかった場合は、釣りたてを業務用冷凍庫で冷凍したビマワスのお土産がもらえる筈です。さて風について地元漁師から聞いた話を書きます。風の見極めが生死の境目のようです。春先に突然強風が北西から吹きます。吹いている時間は短時間ですが転覆するくらい強烈な風の時もあります。前兆として西の方から北の方に雲が湧き出し流れていきます。冬に比叡山の方、南西から吹き続ける強風があります。ここでいう冬とは冬至から立春のころで昔からこの時期は漁師は漁に出ず、立春までは寝て暮らせと言われたそうです。湖面がずっと荒れていて危険な時期。何も知らない釣師朗は正月早々出船したがたまたま運がよく凪だったが、1週間後に出た別の船は湖面が荒れて転覆して2名が死亡する事故が発生しました。西の方から吹く風と西の方の景色は常時よく注意しておけていうことでしょう。 |