ビワマス釣り 100+の疑問

FAQ 98


[Q]


 大荒れになっても桟橋をあくまでも目指すべきなのか?



[A]


「陸では溺れない」です。無理に湖を横断して元来た桟橋に戻るよりも、近くのワンドや島影に緊急避難して陸に上がった方が安全だと思います。快晴の中禅寺湖でお昼過ぎに曳いていたところ、突然天候が急変して真っ黒い雲が山の稜線から湖にどろどろと流れ込みだすと、雷鳴とともに突風が吹きすさび湖面が大荒れとなったことがありました。その時湖上10艘ほどのトローリングのボートが曳いていましたが、全艘おのおの近くの浜に緊急上陸して避難していました。中にはレッドコアラインを出しっぱなしで国道端の浜に乗り上げて避難していました。釣師朗は近くの桟橋に飛び込むように横付けして係留、揺れるボートから下船して避難しました。その桟橋から湖上の緊急上陸するトロ船たちを見ていて、流石中禅寺湖のトローラーはベテランばかりだから回避行動も速攻だなぁと感心したもんです。あの大荒れの中自分の来た桟橋まで無理やり航行したらどうなったでしょうか? 多分転覆して遭難事故になっていたのではないかと思います。風向きに逆らって元来た桟橋に戻るコースに固執するのも危険です。突風横風で転覆したり波が浸水して沈没したりとか危険です。もし風に最も強いコースを取ったら近くの岸、特に砂浜に向かっているのであればそのまま向かって上陸してしまうのも一手です。砂浜は舳先から突っ込めばまず大丈夫だと思いますが、岩場は返す波で激しく揺られたり船体を岩にぶつけて破損したり隠れ根に座礁したりと危険な場合もありますので、接近には十分注意が必要です。駆け出しのころ強風避難で岸の岩場に接近したところ強風に吹き付けられて岩場にボートがガンガンぶつけられた上、強風に押さえつけられて脱出もできなくなってすごく怖い思いをしたことがあります。