ビワマス釣り 100+の疑問

FAQ 87


[Q]


 ビワマスがよく釣れるポイントはどうやって見つけるのか?



[A]


マーキング機能が搭載されたハンディーGPSか、GPS付き魚群探知機を用意してヒットするたびにマーキングを毎回ずっと繰り返していくと、何となくマーキングがかたまってくる場所があることに気が付くと思います。そこがポイントです。さらにそのポイントを湖沼図と照らし合わせていると似たような場所を湖沼図上で見つけられる場合があって、そこに実際行ってみて曳いてみてよく釣れると有望なポイント候補を増やしていくことができます。そんな面倒なことはやりたくない、すぐに知りたいとなればスパイ船をやります。芦ノ湖の場合ですとサクラマスのトローリングに強いボート屋や、そのエキスパートが多く集まるボート屋があります。またいつ行っても同じ人が今日も曳いているといったボートが流しています。そのボートを着かず離れずで終日追跡監視します。双眼鏡があるとさらに都合よいです。GPSで航路を記録できると、後で自宅のPC上のマップにプロットできます。そうするとあら不思議、必ず通るエリアが見つかります。そこがポイントです。このスパイ船は実は伝統的な釣法学習の一つです。中禅寺湖や支笏湖のヒメトロはもともと職漁です。おマンマがかかっているので他の漁師と競争です。他人に仕掛けやポイント、釣り方は絶対に教えません。ゆえにヒメトロは秘伝や口伝が今でも多いのです。またヒメトロの詳しい本もまず見たことがありません。ではどうやって秘密結社ヒメトロの秘密の技法が一般人にも細々ながら知られたのかというと、どうもこのスパイ船説が黎明期には外せないようです。気がつかれないようにプロのヒメトロ船を追跡し、どこをどのコースやスピードで流しているのか、特にタナは双眼鏡で手繰りの回数を数えたり、肝心要のペラ仕掛けの形状も盗み見たりして試行錯誤したそうな。監視されているヒメトロ漁師も心得ていたもんで、道具の組み立ては湖上で行いその片付けも湖上で行って、岸の上でうかつに他人に道具の全貌を盗み見られないようにしたもんだそうです。話が脱線しましたがビワマス漁師のボート屋やガイド船などのプロの船を追跡して学ぶ手があります。ただしそのボートに接近しすぎたり前に出たりして仕事の邪魔をするのは絶対にやめましょう。余談ですが釣れているとボーとにすり寄ってくるのはみっともないです。



琵琶湖の航跡ログ


葛篭尾開拓当初の航跡ログ