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釣れなくはありませんがチラシ鉤の方がいろいろと有利だと思います。釣師朗がレイクトローリングを関東で始めたころはチラシ鉤とフックの直付けは半々だった気がします。2000年ごろだったか海のジギングが突如ブームになったころ、まだジグにはチラシ鉤、その後アシストフックとか無理やりカタカナ化させましたが、チラシ鉤はなかったです。箱から出してそのまま付属のフック付きで使用するか、トレブルフックを自分でスプリットリング用プライヤーを使ってテールに接続していました。当時新しモノ好きの釣師朗は買ってきたジグ見ながら、レイトロの方が進んでんなと思ったもんです。そのうちにジグのヘッド側にチラシ鉤を装着する手法がぽつぽつ広がっていきました。その時言われていたチラシ鉤の説明が、房総の地元の漁師に伝わる漁法とのことでした。たしかジグに似た金属の重たい棒状の疑似餌で、ヒラマサなどの青物はエサの小魚の頭からかぶり付くことから頭側にチラシ鉤を装着、何で鉤の直付けではなくてブランコ仕掛けとなるのは、フッキング後にヒラマサが激しく頭を降り続けるとテコの形で疑似餌の重みで、鉤が釘抜きで抜かれるように外れることを防ぐためにブランコにしていると、まぁ説明されたもんでした。チラシ鉤のチラシの語源はよく分かりません。2つの鉤を左右に散らしているからなのでしょうか。そのうちブームになりだした格好いいスポーティーなジギングゲームにチラシなんて千葉土着のださいネーミングではイメージが悪かろうだったのかもしれませんが、いつの間にかにジギングオリジナルの特殊なフックシステムとして、アシストフックに改名されました。沖釣りを始めて思ったのですが、チラシというより可動域が広いてことから、イカ釣りのブランコ仕掛けがよりお似合いだと思っています。チラシ鉤ではなくてブランコ鉤?ビワマスにチラシ鉤が有効なのは、一つはその食餌の特性です。どうもビワマスはイワナやサクラマスと違ってベイトの頭からパックリと噛みこんでいくのではなくて、甲殻類を中心に吸い込むようにシュワと捕食しているようなので、これに合った仕掛けは小ぶりのフックで長めのチラシ鉤となるのではないでしょうか。100ヤード先でヒットしてビワマスが激しく頭振って抵抗して、これを100ヤードも手繰ってきたときに大きいルアーだとテコの原理で抜けてしまわないように、ブランコ仕掛けが都合がよいのではないでしょうか。レイトロのチラシ鉤は房総漁師の漁具からの転用ではなくて、先人のトローラーが独自にひらめいたものではないかと勝手に想像しています。 |