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後の人生を考えたら、それが湖面から見える前にラインを切った方が賢明の場合の方が多いと思います。ポジティブに考えると、超大物はヒットしても自分がヒットされたことを感じず、何事もなかったようにそのまま悠々と泳いでいることがあって、この間は単に重いだけの何やこれ?て勘違いするかの反応の時がありますが、ネガティブな結果の場合は釣ってはいけないモノを釣ってしまった可能性があります。そもそも大物の場合は途中でヒットされていることに気が付いて猛然と走り出しますので、ここで生命反応ありでビワマスだと分かります。しかしネガティブな結果の場合はあと3色となってもまったく生命反応がありません。ただ重いだけです。根掛かりではないのです。巻けばゆっくりと浮いてきます、近づいてきます。巻くのをやめるとすうっと沈んでいくのが感じられたりします。しかし生きている感じが全くしないのです。ここで楽観的に考えるとそれが湖底に沈んでいたビニールシートだとか古い倒木だとか漂流した刺し網だとかも考えられますが、ふとここが芦ノ湖や河口湖とか違って自殺や事故があってまだ遺体が見つかっていないやバラバラ死体が捨てられたりした湖だとBingo!!がなくはないです。大昔某湖で岸からキャスティングをしていたところ地元の漁協の人間とかいう人が、ここにはまだ96体が沈んだままだぁと言われたことがあります。というわけで自分はやたら重い生命反応のない物体を感知した場合は<、その姿を見る前にラインを切断しているので正体を見たことがありませんが、聞くところによると不幸にしてそれをヒットして揚げたときは警察に連絡しますが、髪の毛一本まで回収するまで現場に立ち会いを強いられるそうで、遺体が湖面から幅広の帯、業界用語でいうガチャバンで引き上げられると、眼球が腐って無くなった眼穿から水がさぁっと流れ出すのを見て、あれは見つけてくれてありがとうと感謝の涙を流しているんだとかいわれるとかいわれないとか。ルアーロストを嫌ったばっかりにそんなの見たりすると、小心者の自分にはトラウマになりそうなのでやはりラインを切っています。またネガティブなモノは水中ばかりとは限りません。凪の湖面の遠くに何かヒモで縛られた茶色いぼこぼこした塊、人の胴体ぐらいの大きさの物体が浮いている様子を見つけました。ところどころに派手な色の布みたいな物が付いていて何かよく分からなかったのでボートで近づいてみようと思いましたが、嫌な予感がしたのでそのまま様子をうかがっていると、そのうち遠くに流れて行って見えなくなりました。後日切断されたヒトの頭部を釣り人が見つけたというニュースを聞きました。あれは何だったんやろか?て同船した釣友と怖くなったことがありました。 |