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ドラグをぎりぎりの強さで予め締めておきます。根掛かりと同時にドラグが滑らずプツンでは回収云々に至らないですから。かといってドラグが緩いと特に低速で曳いているときは滑って鉤掛かりが浅くなる場合もあります。余談ですがそういう場合はフックポイントが鈍っていない鋭い鉤をいつも使うとか、ハリス短めのドジャーを入れておくと多少は改善されます。さらに余談ですがレッドコアラインのタックルのリールにはABU7000や9000を使っているトローラーが多いと思います。単にラインキャパの都合もありますが、ABUリールの利点は(最近の新しいタイプは知りませんが)ドラグをなんぼ締めてもラインがぬるぬる出ていく抜群の適当さなのです。釣具店の店員でABU数十台持っている石鯛師のベテランもこの締まらないドラグが石鯛に最高だと言っていました。不幸にして根掛かった場合、ドラグがゆるゆるである限り根掛かりと同時にタックルが爆発することはまずないと思います。慌ててクラッチを切ると凄い勢いでラインが吹き出てバックラッシュするので二次災害に注意が必要です。ラインを持つなり強くサミングを掛けてクラッチを切らないと大変なことになります。根掛かった時、そして高価なルアーを付けてあった時は、取り敢えず引っ掛かったところまで戻ってみます。このとき生きている反対側のレッドコアラインのタックルは全速巻きで回収します。レッドコアラインは自転車操業、漕がないと自爆すると思っておいてください。レッドコアラインは推進力がかかっていないと自然沈下して最後には着底して根掛かりします。藻や立ち木の小枝ぐらいだと外れる、あるいは引き千切って回収できることが多いです。岩だと運、立ち木の幹だとかなり厳しいかもしれません。根掛かりポイントに戻る際に魚探のディスプレーに立ち木のシルエットが映るとちょっと暗くなります。根掛かりポイントに戻って先ず真上から軽くつんつん引っ張ってみます。これで外れればラッキーなのですが外れない場合はゆっくりジトゥゥと徐々に力を加えて引いてみます。上手くいけば鉤先が伸びて救出できる場合があります。それでダメなら反対側に進んで同じことを、神に祈りながらやってみます。それでもダメなら天に召されたと冥福を祈ります。 |