ビワマス釣り 100+の疑問

FAQ 23



[Q]


 どのような航行の仕方があるのか?



[A]


「流し」と「ワープ」と「ストーカー曳き」と「十字曳き」があります。流しとはタクシーの流しと同じです。ワープは宇宙戦艦ヤマトのワープと同じで異次元での移動です。ストーカー曳きは狙いをつけた特定のポイントしつこく曳き倒します。十字曳きは基準点に対して順行・逆行・横断で曳きます。まず流しから。タクシーの運転手になったつもりで広大な琵琶湖を巡航つまり流すのですが、お客(ビワマス)が田んぼのど真ん中とか工業団地の中にポツンと突っ立ってタクシーが通るのを待っていることはまずないでしょう。お客をたくさん拾って稼ごうと思ったら人通りの多いところ、駅前だとか歓楽街の入口とかバス停とかタクシー乗り場を重点的にしっかりと回ると思います。これと同じで琵琶湖の大場所、有名ポイントのすべてを効率よく結んで巡航していきます。ポイントポイトンではじっくり曳きますが、ポイントとポイントの間、つまり街道は速曳きで流します。街道で手を挙げているお客を見つけることは少ないでしょうが可能性はゼロではないです。もしお客がいれば当然乗せていきます。速曳きは4キロ5キロの船速で曳きますので、このスピードに耐えられる、回転してよれよれにならない仕掛けバランスや高速に強いドジャーやルアーの選択が必須です。次にワープです。琵琶湖は広大です。ポイントとポイントの間が数キロ以上も離れていることなんて珍しくないです。チョイスしたポイントの巡航コースを考えた場合途中をカットした方が効率が良いとか、流しでは時間的に回りきれない場合は、仕掛けを回収してフルスロットルで次のポイント手前まで全速で移動します。ここから仕掛けを入れてトローリングを再開します。ポイトン間は釣りをしていない空間、異次元空間を移動しているわけです。ストーカー曳きは特定の有名ポイントていうより、どちらかというとアタリが集中したエリア、ここに群れが入っているみたいなポイントに出くわしたときに、その狭いポイントをストーカーのごとくしつこく曳き直します。ぐちゃぐちゃに曳くと漏れがあったり仕掛けが絡んだりするので、通常は○とか8の字でボートを操船します。小さい丸から外に向かって大きな丸に広がっていくとかその逆とか、8の字5回掛けとかいろいろ工夫ができます。目標物の無い沖の湖面ではストーカー曳きが難しいと思わっているトローラーは、湖面に目印を付けます。海釣り用の巨大なウキかあるいはお手軽がいいのであればオレンジ色のピンポン玉を湖面に投げ込み、これを目印として曳き倒します。もちろんストーカー曳きが終わったら、その目印を回収しなければなりません。最後に十字曳き。ただ適当に曳いても再現性や傾向が分かりません。勘ではなく科学、比較対象がなされているフィッシングが必要と考えます。そのために基準点を設けてそれに対して順行逆行直角の複数方向から曳きます。たとえば太陽に向かって曳く、背にして曳く、右手に太陽を見て曳くです。琵琶湖特有の湖流である還流に対して十字に曳く。湖流なんてわからないとなれば海津大崎に向かって真北に進んで左にターンして真西から真東に曳くとかです。そうするとヒットに傾向がない場合もありますが、ある場合はたとえば太陽を背にする曳きにヒットが集中しているとか、還流に直角に横切っている方が釣れるとかが見つけ出せたりします。それが今日の曳き方のヒットパターンとなります。