ビワマス釣り 100+の疑問

FAQ 22



[Q]


 ジグザグはなぜ最も有効なトローリングテクニックなのか?



[A]


広範囲が探れることと、ルアーに浮沈のアクションを連続で行えることです。ここから向こうまで直線で行くのとジグザグで行くのでは、ジグザグの方が探れる範囲が広いのは常識でわかると思います。ところがジグザグはきちんと遠方目標点を定めたり、GPSの軌線(プロット)を確かめながら曳いたりしないと、雑な曳きとなって探査していない穴が開いてしまう場合もあります。そのため航行が簡単な直線曳きの平行往復曳き、つまり絨毯爆撃の方が漏れがなく確実という利点もあります。しかしそれでもジグザグには大きな利点があります。それはジグザグつまりS字で曳くことによって左右のルアーが減速加速を繰り返します。たとえば右にターンすれば右のルアーは減速して沈みますし、逆に左のルアーは加速して浮上します。ターンの角度がきついと右のルアーは減速ではなく停止してフリーホールしますし、逆に左のルアーはフリーホールから突如前方に進みながら急速浮上します。これらをビワマスから見ると、ルアーのストップ・アンド・ゴーとしゃくり、フリーホールの豪華ミックスランチとなっています。しかもトローラーから見ればこれらのアクションが全自動で行われることが魅力です。ジグザグ曳きの注意点は必ずターンする側のレッドコアラインが沈降していることです。ボートの頭をちゃかちゃか振っているだけでレッドコアラインがしっかり沈降していないのは、こういう理由で本来の意図するアクションが得られていないのです。