ビワマス釣り 100+の疑問

BIWA History 7


第7話 GPSで正確にコースを取れ

(9.23-24,2007)



9月23日6時前に薄曇り無風の中出船。水温27℃で透明度は7.3メートル。

竹生島前のC ポイントから大崎沖のNからD(釣師朗のガーミン上の適当なマーキング)へと回るコースを計画。

事前情報だと葛篭尾から島にかけての定番ポイントは最近芳しくないとのこと。 大崎沖は調子良いが、数は出るも型が小さいとのこと。総じて大物は余り出ていないのが最近の傾向らしい。

僚船2隻は大崎に展開。魚探の反応がよく18 から25メートルに良い反応が出ているとのことで期待されたが、すぐに「感はあるんだけど、ぜんぜんバイトしてこない」の無線交信を聞き、ずっと沖であるCから流すことを決めなおした。

射光で曇りの天候と、クロレラが発生しており水が濁っているとのことで、濁りに強いアワビ6センチと、ヨコエビを喰っている可能性を考え貝張り牛角3センチを、それぞれ0と0/0サイズの銀箔張りドジャーをかまして、12色と10色でCの手前東から西へ流し始めた。

セッ トした瞬間に12色がヒット。30センチ弱のビワマスをゲット。 ウグイでなく幸先良い。

すぐに仕掛けを再投入してCを抜けて3、400メートルぐらいのところで、7時ごろ大きなヒット 。ロッドホルダーがなかなか抜けずやっと手にすると、明らかに重い手応えを感じる。何度も引き込まれながらやっと揚がってきたのが、61センチのオスの大物だった。速度は3.1キロぐらいだった。

その後Nに向かう途中でヒットを重ねるが、35センチから40センチの小ぶりが多く、 中には姫鱒サイズまで混ざる。3センチ角には反応無いことと、揚げた魚からヨコエビが出てこないことから、この湖では実績の夜光貝にサイズを6センチに上げてチェンジ。

不思議なことに 0/0タックルにはヒットの一回もない。0サイズからさっきのアワビを0/0に移動させて様子 を見るもヒットするのは0サイズのみであった。色数に2色の差があることからタナの差かとも 思ったが、どうやらそうではなくアピール度の高い派手な方にヒットするようだ。小さい方はテ ィーザーみたいになっているのであろう。

念願の60オーバーを獲ったこととこまいのばっかり が釣れることより、ルアーサイズをぐっと大きくしてみる。濁りと曇りであることからドールシ ープ貝張り8センチを0サイズに結ぶ。濁りの入っている15メートル前後を曳くことを考えると、白系のルアーが定番だと思う。

するとこのタックルのみに時間に関係なく当たりだす。ただ強いて言えばDポイントは群れが回ってきていないのか、群れと遭遇せず当たりが遠のいた。よく釣れたのは開始早々から9時てまでで10時過ぎると暇になった。

この時間を過ぎたことから曇りが晴れだし、日差しも少し強くなった。そこでアワビをやめて透過性のある牛角に変えてやっと、鳴かず飛ばずの0/0側にやっとヒットするもこまい。タナも下げるために13色と11色 にしていた。

11時半に一旦沖上がりで宿に戻る。

かるく仮眠して2時過ぎから今度はダウンリ ガー一本でもう一度CからNへ流す。僚船は午前中大崎沖で流すも芳しくなく、大浦のはるか沖に展開して観測塔近くまで流して数を伸ばしていた。

50オーバーも混ざっていたが、ダウンリガー の25メートルから30メートルで良型が揚がり、レッドコアだとタナに届かないのか小物が多かったとの情報だった。

今回初めて試すダウンリガー仕掛けは二階建てラインシステム。6メートルにフラッ シャーをキャノンボールから結び、3メートル上に10メートルの素曳きをリリーサーに介する。

やる前はフラッシャーが上のラインに絡んで釣りにならないかと心配していたが、意外にフラッ シャーは半径3メートルも回転するわけではなく1メートルぐらいであり問題なし。それよも仕掛け投入時にふらつかない操船技術の方がずっと肝心だ。

午後は波風が出だして強く、もまれてやり取りに苦労はした けれど、ライントラブルは一回もなく回せた。

夕暮れの4時過ぎに大崎沖で粘るも、今ひとつで水揚げはそんなに増やすことができなかった。だいたいリリーサーから外れないクラスが数本揚がっただけであり、重たいキャノンボールの上げ下げに閉口してしまう。

昼前にベタ凪の水面でベイト が喰い揚げられていたが、どうやら稚鮎のようらしい。ヨコエビはついに見なかった。

4時半に 沖上がり。夜は緑川飲んで反省会。

僚船の本日総括としては、大浦からまっすぐどんと真南に進んで水深85メートルまで出て、等深線にそって逆U字型に回るコース。東に進むコースがなんとな く観測塔に向かっていく感じ。このコースが最も安定した水揚げあったそうだ。しかし何にもない遥か沖なのでGPSで正確に曳かないと、この爆釣ゴールデンコースから簡単に外れてしまう。

9センチぐらい の稚鮎を喰っているので大きめの、つまりこのサイズクラスのルアーが良かった。またなまじ小 さいルアーを使うと小物の猛攻があって、小物除けにもでかいルアーを使ったほうが良いようだ 。

本日の水揚げ量はキープサイズクラスだけでも一人13キロぐらいであり、自分が多分10キロ弱ではな いかと思う。それにして他の湖では考えられない釣果だ。リリース分まで含めると、トロ箱持ってきてくれ!だ。琵琶湖だけは本数を数えていない。途中で面倒くさくなるからだ。

翌日は6時過ぎから操業開始。無風で昨日より日が強めの薄曇。ただ途中で大粒の雨がぱらつく 変な天気でもあった。昨日のダウンリガーの上げ下げの運動で、ダウンリガーは端からやる気な し。

昨日ヒットのシープの貝張りと夜光貝、後に緑のツインブレードを使う。流すのはCからNへ、NからDで東側で逆Uの字コースをとる。0/0にぜんぜんヒットしないので途中で上げて使わないで、0一本のみで曳くとなんとなくヒット数が減る感じ。

なのでちょっと負荷がありすぎかも しれないが、両側0サイズにするとヒット数が上がる感じがした。やはりこのコンディションでは、とにかく目立つことが肝心なのであろうか。

僚船はさっさとゴールデンコースに入っていた。ただレ ッドコアにはぜんぜんヒットせず、25メートルから27メートルのダウンリガーのみヒットと の連絡あり。

しかし釣師朗は14色のシープで、CからNで54センチを頭に50から45くらいまでの良型をゲット。魚探の反応は18メートルが強かった。逆にゴールデンコースの方の水深85メートルからら90メー トルはスカに近かった。ただ僚船はここでまっピンクのアメノウオ60センチを揚げる。

昼上がりで7キロの水揚げでまずまずのところだった。

思うにちっょと工夫しないと、たとえばルアーサイズとか狙いタナを考えないと、小物中心の結果になったと思う。ここが水揚げの差なんだろうと思った。




ビワマス61センチ


第8話へ続く